意思決定をするときに未来について考える
2024.03.15
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
仕事をしていると大小さまざまな意思決定の場面があります。
このとき、どのくらい未来にについて考えているでしょうか?
今回は「未来について考えること」についてまとめます。
未来について考えること
意思決定をするとき、そこには目的やゴールがあります。
よりよい選択をするためには、想定していたゴールに至る確率が高そうで、リスクも許容範囲であり、リスクとリターンのバランスがよい答えを見つける必要があります。
このとき、ゴールに至るための手段が自明の場合は特に迷いなく判断できるかもしれませんが、選択肢が複数あり、即決できないような場合は検討が必要です。各手段を選んだ場合の未来のシナリオについて考えることで、各選択肢のポジティブな影響やネガティブな影響を深く検討しやすくなります。
例えば、既存の業務について改善する対象を見つけたものの緊急ではない上に、現状が業務過多だったとします。
この場合に、改善に取り組む場合と取り組まない場合の未来を考えてみます。
改善に取り組んだ場合、業務過多な状況に拍車がかかり、なんとか業務改善はできるかもしれませんが、疲弊が加速したり、主業務に悪影響がでたり、改善業務もじっくりと取り組むことができずに浅い取り組みになるかもしれません。
一方で、業務過多な状況が落ち着いてから取り組んだ場合、改善の時期は遅れることにはなりますが、主業務に悪影響を与えずに、改善も腰を据えて取り組むことができます。
2つの選択肢の未来をシミュレーションした結果、まずは業務過多を落ち着けるまで改善を見送ることになるでしょう。
未来について考えない影響
意思決定をする際に未来について考えない場合、その影響の見極めができないまま判断をすることになります。
先程の業務改善の例でいうと、未来の影響を踏まえない場合、改善できそうな対象を見つけたら即着手してしまうかもしれません。
たまたまあたりの選択肢を選ぶことができる場合もありますが、未来について考えるケースと比較すると不正解を選ぶ可能性があがるでしょう。
未来のリスクを考えすぎること
ここまででまとめたように未来を考えることには恩恵がありますが、未来のリスクばかりを考え出すと取り組みをやめる理由が増える一方になり、大抵の選択肢において現状維持を選びやすくなってしまいます。
リスクの検討をしないのも問題ですが、あまりに可能性が低いリスクを考えすぎないことや、リスクだけではなくリターンとの対比をすることが重要です。
未来予測の質を上げること
未来を考えることは大切ですが、誰でもどんな検討事項でも未来を予想できるとは限りません。
よりよい未来を予想するためには以下のような要素が有用です。
- 検討対象に関して追加で得られる前提情報があえれば集める
- 対象領域に関する知識を増やす
- 対象領域の経験を繰り返し、ふりかえりを通して理解を深める
- 他の出来事を概念として捉え、横展開して適用できるようにする
- 対象領域の経験者から助言を得る
- 対象領域の事例から知見を得る
- 難しい判断をするときは第三者を交えて検討する
まとめ
「未来について考えること」についてまとめました。
まとめてみると普通そうに見えると思いますが、ふとした選択をする場合に未来をよく考えずに決めていることはありがちです。実施しても特に何も起こらない選択肢を選んでしまうこと。実施することでむしろ悪影響のみがあること。そんな選択をしてしまうこともありえます。この記事をまとめている私自身もあまり考えずに意思決定している瞬間はあると思います。
今回例に出したような業務改善のような意思決定もあれば、「誰かに感謝を伝える」「誰かに苛立ちを向ける」「挨拶をする」なども意思決定の結果です。それぞれに行った影響があり、未来の変化があります。
自分の様々な意思決定の未来について考えてみたり、未来を考える重要性を把握するためにもその日の印象的な出来事をふりかえってみましょう。